カフェインは主に、コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれる成分で、覚醒作用や集中力を高める効果があります。しかし、子供にとってはその影響が大人とは異なるため、注意が必要です。
この記事では、
✓カフェインは何歳頃から飲める?
✓本格的に摂取できるようになる年齢は?
✓幼児はどのくらいの量なら摂取しても大丈夫?
といったことを紹介します。参考になれば幸いです。
カフェインは何歳から摂取できる?
具体的に何歳からカフェインを摂取して良いのでしょうか
実は、何歳から摂取して良いという明確な決まりはありません。
ですが、基本的に0歳1歳の間は全く摂取させない方が望ましいです。
3歳までは控えた方が良いという研究者もいます。
日本ではカフェインの摂取目安量が設定されていません。
ですが、海外ではきちんと摂取量目安が設定されています。
一般的に、カフェインの摂取は以下のように年齢によって異なります。
摂取者 | 悪影響のない最大摂取量 | 機関名 |
健康な子供及び青少年 | 3㎎/kg 体重/日 | 欧州食品安全機関 |
4~6歳 | 45㎎/日 | カナダ保健省 |
7~9歳 | 62.5㎎/日 | カナダ保健省 |
10~12歳 | 85㎎/日 | カナダ保健省 |
13歳以上の青少年 | 2.5㎎/kg 体重/日 | カナダ保健省 |
成人 | 400㎎/日 (3㎎/kg 体重/1回※2) | 欧州食品安全機関及びカナダ保健省 |
妊婦 | 200~300㎎/日 | 200㎎/欧州食品安全機関 300㎎/世界保健機構(WHO)及びカナダ保健省 |
授乳婦 | 200㎎/日(※1) | 欧州食品安全機構 |
※2.1回当たり摂取量3㎎/kg体重以下(例:体重70kgの成人で約200㎎以下)であれば急性毒性の懸念は生じない。
(参考)食品安全委員会 ファクトシート「食品中のカフェイン」
http://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf
子供のカフェイン量を抜粋しました↓。
4〜6歳 : 最大45mg/日
7〜9歳 : 最大62.5mg/日
10〜12歳 : 最大85mg/日
13歳以上 : 体重1kgあたり2.5mg
欧州の食品安全機関によると、子供の長期的・習慣的なカフェイン摂取に関する研究は少なく不確実性は残るが、体重kgあたり3mgであれば悪影響が見られないと提言しています。
このように、年齢が上がるにつれて摂取できるカフェインの量も増えていきます。
特に幼児期は、体がまだ成長段階にあるため、少量のカフェインでも体内に長く留まり影響を受けやすいです。
食べ物飲み物別カフェイン濃度
カフェインが含まれる飲食物についてまとめました。
食品・飲料 | 100mlあたりの含有量 |
コーヒー | 60㎎ |
紅茶 | 30㎎ |
ほうじ茶 | 20㎎ |
緑茶 | 20㎎ |
玉露 | 160㎎ |
ウーロン茶 | 20㎎ |
コーラ | 10㎎ |
ココア | 15㎎ |
コーヒー牛乳 | 10㎎ |
カフェオレ | 60㎎ |
抹茶1杯1.5g | 48㎎ |
ミルクチョコレート1枚(50g) | 15㎎ |
ほうじ茶、ウーロン茶、ココアを飲ませている人は意外といるのではないでしょうか。
もし子供に飲ませているなら、麦茶やルイボスティーなどノンカフェインのものに切り替えることをおすすめします。
また、アイスでもチョコ、モカ、カフェオレ味などカフェインが入っているものもあります。
このように、意外なところにカフェインが含まれていることがありますので、特に幼児に与える際には注意が必要です。
幼児がカフェインを過剰摂取するとどうなる?
幼児がカフェインを摂取しすぎると、さまざまな健康リスクが考えられます。例えば、カフェイン中毒の症状としては、以下のようなものがあります。
- 不安感や興奮
- 頭痛
- めまい
- 不眠
- 心拍数の増加
- 利尿作用による脱水症状
カフェインの摂取量には十分な注意が必要です。
不眠になることによって、大事な成長途中の子供の脳の発達に支障が出る可能性があります。
さらにカフェインはカルシウムの体内からの排出を促してしまいます。
それによりカルシウムの吸収率が下がり、骨の発達にも問題が出るかもしれません。
まとめ
カフェインは、年齢によって摂取できる量が異なります。特に幼児の場合は、体が成長段階にあるため、過剰摂取には注意が必要です。親としては、子供に与える飲み物や食品に含まれるカフェインの量を把握し、適切な量を守ることが大切です。
カフェインを含む飲み物や食品は多岐にわたりますので、日常生活の中で意識して摂取量を管理していきましょう。健康的な食生活を送るために、カフェインの摂取についての理解を深めていくことが重要です。
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