2歳3歳頃の子供の親にとって、靴選びは非常に重要な作業です。
合わない靴を履いていると足の成長だけでなく、運動能力、脳への成長にも悪影響を及ぼします。
子供の成長に伴い、足のサイズや形も変化していきます。
そのため、幼児期には何足の靴が必要なのか、どのような靴を選べばよいのかをしっかり考えなければなりません。
この記事では、2歳3歳頃の子供に必要な靴の数や種類について紹介します。
幼児は何足靴を持っている?
理学療法学Supplementに収録された「幼稚園児の足部成長と保護者の靴選びに対する認識について」によると、3歳~5歳の幼稚園児236名へのアンケートを行ったところ、回収できたアンケートの結果、
平均靴所持数2.9足
平均年間靴購入数3.3足
という結果が出ています。
購入時の選択理由では「子供が一人でも履けるもの」が多かったそうです。
【対象と方法】対象は,青森県弘前市内の幼稚園1施設の園児3歳児クラス68名(年少)・4歳児クラス80名(年中)・5歳児クラス88名(年長),計236名
~中略~
園児が履いている靴は,マジックテープタイプが最も多く(75.6%),靴幅表示の無いものが50.0%,2Eが47.4%で,踵つぶしがみられるものは29.4%であった。アンケート回収率は78.4%で,平均靴所持数2.9足,平均年間靴購入数3.3足,購入時の選択理由では,「子供が一人でも履けるもの」が多かった。引用元:幼稚園児の足部成長と保護者の靴選びに対する認識についてhttps://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680539721728
他にも、
運動用(普段履き)1、サンダル1、長靴1、ブーツ1、計4つです
幼稚園用として同じサイズで最低スニーカー2足は持っている。オシャレ用というかお出かけ用としてもう1足あったり、夏はサンダルがあったり。
泥遊びで汚すので洗い替えにスニーカー4足ブーツ1足、サンダルも2足
など、いろんな意見があります。
幼児に必要な靴の数
一般的に、子供には最低でも2〜3足の靴が必要だと言われています。
そもそも靴は、1足ではなく複数を履いた方が良いとされています。
なぜなら、1足しかないと靴を休ませる時間がなくすぐに傷んでしまうからです。
さらに、子供は活発に動き回るため、靴がすぐに汚れたり傷みやすいです。
その上、靴が成長に伴ってすぐに小さくなってしまうため、常に新しい靴を準備しておく必要もあります。
~3歳頃は3ヶ月に0.5cm、3歳児以降は半年に一度0.5cmほど足長が伸びるとされています。
必要な靴の種類
また、靴には異なる用途があるため、用途に応じた靴を用意することが大切です。
- 外遊び用
- 砂遊び、泥遊び用
- お出かけ、イベント用
- 長靴
- 夏や水遊び用サンダル
- 防寒靴
靴の選び方
靴のサイズは、実際の子供の足の長さよりも0.5cmから1cmほど大きいサイズを選びましょう。
すぐ大きくなるから…と大きめの物を選ぶことは、子供の成長に害を与えます。
計測する際も、立った状態できちんと測るようにしましょう。
子供の靴を選ぶ際には以下の点に注意する必要があります。
- 成長に合わせてサイズを変える。2~3歳頃は1年で1cm大きくなると言われています
- 足幅が狭いか幅広か
- 甲高かそうでないか
- 柔軟性のある素材
- 一人で脱ぎ履き出来るかどうか
何でも一人でしたがるお年頃なので、1人で脱ぎ履きしやすいものを選びましょう。
踵に輪っかがついているもの、マジックテープが1本のものが履きやすいでしょう。
また、舌部分が大きく開き且つ片側が縫ってあるものだと履きやすいです。
靴のサイズの適切な測り方
靴のサイズを測る際には、立った状態で計測することが大切です。
立った状態で体重がかかっているときと、座ったりしているときではサイズが変わるので注意しましょう。
お店だと、定規のような測りがあるのでそれを利用して測りましょう。
家で足のサイズを測る際は、
✓縦長向きの紙に横線を書いて
✓その線に垂直に真ん中に線を書いて
それに合わせて測りましょう。
- 両足を肩幅くらいの広さに開いて立つ
- 片足を紙の上に置く
- 踵を横線に合わせる
- 踵と中心と人差し指を紙の中心線の上に合わせる
- 両足に均等に体重をかけて、下を向かず前を向かせる
- 一番指が長い箇所に線を引く
計測したサイズから0.5~1㎝大きいサイズが購入の目安です。
この捨て寸がないと歩いた時に足がきつくなってしまいます。
0歳では約5mm、1~3歳で7mm、4~6歳9でmmほどの捨て寸が必要とされています。
足囲の測り方
足囲を測ることで、幅広甲高かどうかがわかります。
足囲は、親指根元の出っ張った骨~小指根元の出っ張った骨の周囲を測った長さです。
足幅は、上記の親指根元の出っ張った骨~小指根元の出っ張った骨の幅です。
↓足長/幅→ | D | E | EE | EEE |
足囲/足幅 | 足囲/足幅 | 足囲/足幅 | 足囲/足幅 | |
14cm | 138/56 | 144/58 | 150/60 | 156/62 |
14,5cm | 142/58 | 148/60 | 150/62 | 152/64 |
15cm | 146/59 | 152/62 | 158/64 | 164/66 |
15,5cm | 150/61 | 156/63 | 162/65 | 168/67 |
16cm | 154/63 | 160/65 | 166/67 | 172/69 |
16.5cm | 158/65 | 164/67 | 170/69 | 176/71 |
17cm | 162/66 | 168/68 | 174/70 | 180/72 |
幼児におすすめのスニーカー
ベビーシューズは幅広く作られていますが、キッズシューズ、ボーイズシューズと足長が大きくなるにつれ幅が狭くなっていきます。
ですので、特に16cmあたりだと、ベビー靴からキッズ靴に切り替わって、同じメーカーのものでも幅が合わないということが起きます。
そのため同じメーカーであっても、型番や種類が違えばサイズが合わないこともあります。
ニューバランス「IO313モデル」幅広甲高
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ニューバランスのキッズシューズは、幅広設計や履き心地の良さが特徴です。
特に「IO313モデル」は、幅広かつ甲高設計で作られています。
アシックス「GD」すくすく
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アシックスの「GD」すくすくシリーズは、耐久性とサポートが充実しています。
子供の活発な動きに対応できる靴として人気です。
アシックスのアイダホ BABY
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アシックスだけどお手頃価格で人気です。
幅広設計なので子供に優しいです。
IFME(イフミー)×TRAIN
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電車好きはかなり履いてる確率の高いIFME×TRAIN。
子供専用ブランドなので信用できます。
まとめ
- 必ず子供の足に合ったサイズを買うようにしましょう
- 次のサイズは予め早めに用意しておきましょう
- きちんとした靴を履くことは、足だけでなく子供の成長全体に繋がることを意識しましょう
子供の発達のためにも、足のサイズや用途に合った靴を選んで履かせてあげるようにしましょう。
参考になれば幸いです。
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